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銀継ぎで生き返る [器のある景色]


欠けていてもいいなら譲ると言われて母の作った備前焼をもらいました。
母の友人と二人で開かれた二人展でこの銘々皿は
日本料理屋の御主人に売って欲しいと言われても売らなかった
お気に入りの器だったようです。
譲り受けた数枚の中の2枚のお皿の淵が確かに
お客様にお出しすると「欠けていて危ない」と思われる姿でした。
昔、本で「金継ぎ」という漆を使った陶器の修理を読んだことがあって
京都市内で修理してくださる職人さんを探しました。
自分で持っていけて、ネットや電話ではなく口頭で修理部分を伝えられる人、
そして修理が出来た時は宅配ではなくて私が足を運べる場所で
お仕事をされている職人さんがいいなぁと思ってインターネットで検索すると、
ちょうど個展をされる予定の作家さんが見つかりました。

私は最初「金継ぎで」とお願いしたのですが
備前の色合いから「銀継ぎ」の方が時が経つにつれ
色が馴染んで美しくなるというアドバイスをして下さり、
お若い時から師匠について学ばれたことが安心になり
出来上がりを楽しみにして待ちました。
前出の4枚の写真は上側が置くものを選ばない備前の美しさを
下側は銀継ぎが備前に馴染んできた美しさを載せてみました。
左側の紅葉の羊羹のアップ写真は、右下を御覧いただきますと
ヒビの入っている部分から左へ向かって淵とその淵の上に丸い銀継ぎが写っています。
右側の一口タルトのアップ写真は、左下を御覧いただきますと
少し周りよりも盛り上がった丸いかたちの銀継ぎが写っています。

作家さんから出来上がった銘々皿を受け取ったその足で
実家の母に「素敵でしょう?」と自慢しに、見せにいきました。
その美しさに感動し「こんなに大事にしてくれて」と、とても喜んでくれた母は
自分が大事にしていた備前焼の作家の酒杯をくれました。
お酒は滅多に飲まないのでこの器には、季節の実ものや干菓子の落雁などを入れて、
家に来られるお客様にも楽しんでいただきたいと思います。
修理はお盆前に出来上がっていたのですが、
この小さい銘々皿に合うサイズと色の和菓子洋菓子を探していたら
アップするのが秋になってしまいました。
素敵な素敵な銀継ぎをしてくださった漆師さんのブログはこちらで御覧になれます。
ブログにお名前や活動内容を公開されています。興味のある方は是非訪れてみて下さい。
http://blog.goo.ne.jp/urusinomawari


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